Eriosyce taltalensis エリオシケ・タルタレンシス 太留太留玉 チリ 海外実生株 ヒルホカクタス 2024 ネオキレニア ネオポルテリア

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学名:Eriosyce taltalensis s. str. =Neoporteria taltalensis ssp. taltalensis和名:エリオシケ・タルタレンシス、太留太留玉、太多留玉、太留田丸産地:チリ(Near Esmeralda)株なお、白色の磁器鉢について、質問がありますので書いておきます。Eriosyce属は、涼しい環境を好み、夏場の暑さや鉢内の蒸れに弱い傾向にある一方で、寒さには非常に強く、冬期でも潅水すれば動きます。このため厳しい夏越しをメインに考え、日光で熱を蓄えにくい白色の磁器鉢を採用しています。また、時間をかけて締まった株にするために、軽石等を多く混ぜ込み、空間が多く水はけの良い土を採用しています。こちらの方法で問題なく旺盛に根を張っていきますので、ご安心ください。世界有数の乾燥地帯の植物ですので、小さい株でも数ヶ月は乾燥に耐えます。
本種はHutchisonにより、1955年にNeoporteria taltalensisとして記録され、その後、Chilenia、Pyrrhocactusと様々移属され、1994年に現在の学名に落ち着いています。一方で、本種は近縁種も含め、分類学上かなりの論争になっている種群となっています。まず、そもそも本種のタイプ産地の特定が難しく、かの南米サボテン分類の大家F. Ritterも相当苦労して特定した模様です(1980年)。現在では、Talatal(タルタル)ではなく、やや南方のEsmeralda(エスメラルダ)付近ということが判明しているようです。
次に、1994年のF. Kattarmannの分類に起因する問題になり、同氏はTaltal南部~Caldera以北に分布するかなりの種数をtaltalensisとしました。同様にTaltal以北~Antofagasta南部までの種をpaucicostataとしました。この分類は、D. Huntに受け継がれています。この大雑把な分類が長年論争を呼んでおり、辻褄の合わない種がいくつか含まれているので、そのうち違う説が出てくると個人的には感じています。このため、本種に関しては、F. KattermannのFKナンバーは種の同定には使えないと感じています。
なお、F. Ritterが特定した真のtaltalensisは、低く構えたやや小型の種で、黒色~暗褐色~暗緑色の地色で、やや長めの直行する黒色~灰白色の刺をビッシリ密生し、イガグリが転がっているような姿となり、やや細めの漏斗状の薄ピンク色~紅紫色の美しい花を備えます。いわゆる旧Neoporteria系の煙突状の花とは大きく異なります。
現在のサボテン市場では、様々なtaltalensisがありますが、その中にはいくつかの種が混ざり込んでおり、慣れるまで真のtaltalensisを特定することは困難かと思います。比較的見かける種ではあるのですが、これは国内でも海外でも同様です。
本株は、約2年前に海外から入手して管理してきています。フィールドナンバーこそありませんが、Esmeralda産のデータが付いている真のE. taltalensisとなり、タイプ産地の判明している本種株は結構レアかと思います。地肌は黒紫褐色でやや湾曲した直行型の刺を持ちます。一部、軽い焼けがありますが、大きくなれば地面方向に巻き込んで消えていきます。来歴や、なかなか良形なのもありオススメの株になります。
<Eriosyce属について>南米のEriosyce属(エリオシケ属)は、もともとEriosyce、Pyrrhocactus、Horridocactus、Islaya、Neochilenia、Neoporteria、Thelocephala、Chileorebutia等に割れており、所属する種の移動も激しいまた、種レベルの同定も特徴が掴みづらく、札落ちした株の同定は苦労することもしばしば。開花しないと判然としないものが、かなりあります。残念ながら、国内外のナーセリーで売られている株にも、一定数誤同定が混ざっていますので、油断ができません。
分類学的な混乱も甚だしく、三桁のシノニム(同物異名)があり、どの種がどの種のシノニムなのかを調べるのが一苦労で、網羅的な日本語の解説書は存在しません。このため各種の正体を調べようとすると、それなりに海外学術文献を読み解かないと、その実態が掴めません。ここが本属のとっつきにくさかと思いますし、国内でイマイチ流行らない理由の一つかもしれません。
一方で、非常に多様な姿でありながら、シックでバランスの良い姿、大振りでありながら派手すぎない絶妙なカラーの花などが特筆に値するかと思います。地域や個体によるバリエーションも多いことから、同地域に生育する大人気のCopiapoa属とは、また違った魅力があるかと思いますし、殆どが中小型なこともあり、日本の住宅事情にも優しいかと思います。
<栽培環境について>・こちらは関東地方のマンションでの素人栽培となります。春季~秋季はベランダ、冬季は室内管理が基本となり、一部の例外を除いて、厳しい潅水と無遮光での管理をしています。このため、多少の葉焼けや先枝枯れのある場合があります。
<取引について>・新規の方、低評価の方、悪い評価の多い方は、入札を取り消す場合があります。・落札後のご連絡は48時間以内、ご入金(かんたん決済)は3日以内でお願いします。連絡をいただけない場合は予告なしに落札を取り消す場合があります。・原則、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。なお、不測の事態があった場合は、ご連絡下さい。・仕事の都合上、出張等が多いため、スピーディな対応が難しい場合があります。・こちらが非常識な方と判断した場合は、取引を停止させて頂きます。
<発送について>・写真の鉢ごと発送予定です。抜き苗発送は致しません。・発送はゆうパックの着払いのみとします。・最近、郵送事故が多いように感じています。事故等がありましたら、ご連絡ください。可能な限り、対応します。・申し訳ないのですが、仕事の都合上、発送は不定期ですので、ご了承の上で入札ください。・梱包には細心の注意を払いますが、発送時に落葉・落枝、土こぼれの可能性があります。
<注意事項>・こちらの植物は、素人の管理株ですので、プロが栽培するような綺麗な株をお求めの方、神経質な方は入札をご遠慮ください。・野外管理株ですので、虫の付着等の見落としがある可能性があります。・種毎に異なる栽培のテクニックに関しては情報提供できますが、こちらはプロではありませんので、過剰な質問については対応できません。・PCやスマートフォン等のモニター環境により、色が異なって見えることがあります。・生き物ですので、成長や落葉等、お届け時には画像と多少変わっている場合があります。・不明点がありましたら、事前にご質問ください。

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